ポタオデと音楽

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songline -くるり- レビュー

収録曲

  1. その線は水平線
  2. landslide
  3. How Can I Do?(Album mix)
  4. ソングライン
  5. Tokyo OP
  6. 風は野を越え
  7. 春を待つ
  8. だいじなこと(Album mix)
  9. 忘れないように(Album mix)
  10. 特別な日(Album mix)
  11. どれくらいの
  12. News

実家に帰ってきたような安心感

songlineはくるりの通算12枚目のフルアルバムになります。

前作THE PIERではどこか異国情緒を感じさせる楽曲が多く、旅をイメージさせるアルバムだったのですが、ここにきて再びくるりの真骨頂である、味わい深く、実家に帰ってきたときのような安心感を感じさせるアルバムがリリースされました。くるりはアルバム毎に明確なコンセプトをもって楽曲群を構築する印象がありますが、そういう意味だと本作はくるりが初期のころに持っていたノスタルジックな情景や心情を感じさせる作風が全面に出ており、あのころのくるりが少し帰ってきた!と嬉しくなってしまいます。

Tokyo OPは少し攻めたインスト曲ですが、それ以外の曲は全て優しく肩肘張らずに聴ける伸びやかさがあります。その中でも白眉となるのはやはり1曲目のその線は水平線で、ゆったりとした着実に歩を進めるような曲調の中に水平線までの広がりがしっかりと込められているようです。

また、アルバムタイトルがsonglineと言うだけあって、歌の力を非常に強く感じます。その円熟味のあるメロディは単純にポップの一言では片づけられないほど深みを増しており、聞き返す毎により強く引き付けられていくようです。

音作りに関しては端的に言えば非常に素朴で音数もそこまで多くありません。ですが、出す音の一つ一つの強弱、陰影を非常に大切にしている印象があり、非常に味わい深いものがあります。


くるり - その線は水平線

まとめ

 songlineはくるりの歌心が詰まった名盤。その円熟味のあるメロディと落ち着いたアレンジを心行くまで楽しんでください。