ポタオデと音楽

ポータブルオーディオ機器と音楽についての感想・レビューをぱらぱらと。

EMPIRE EARS ODIN (Universal Fit)

[レビュー] EMPIRE EARS ODIN (Universal Fit)

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■製品仕様・特徴など

日本では2020年9月に発売開始した、EMPIRE EARSのフラッグシップモデルで、定価40万円弱の弩級イヤホンです。

値段だけでなく、そのドライバ構成も多ドライバを組み合わせた音作りを得意とするEMPIRE EARSのフラッグシップモデルにふさわしく、1 Sub-bass、1bass、2 Low-mid、2 Mid、1 Mid-High、2 High、2 Ultra-High の 11ドライバ 7ウェイ というもはや良くわからない複雑な帯域分割を、ダイナミックドライバ、バランスドアーマチュアドライバ、静電ドライバの3種類のトライブリッド構成で実現しています。

ドライバ数を増やしたからと言って良い音になるとは限らず、そもそもこの複雑な構成でまともな音を鳴らすこと自体が非常に難しそうな印象を受けます。

付属する純正ケーブルはPW Audioに特注したODIN専用のケーブルで、STORMBREAKERという非常に厨二臭い名前がついています。プラグは2.5mm4極で、純正ケーブルでバランス接続ができるのは大変好ましいですが、可能であれば4.4mm5極プラグを選択できるようにして欲しかったというのが本音です。

デザイン的な面で言うと、ODIN専用Bifrostフェースプレートが目を惹きます。虹を模して多色で構成されたデザインは好き嫌いは分かれると思いますが、私は非常に美しいと思っています。ですが、いかんせんR側のEMPIRE EARSの翼ロゴがダサいのと(両側ともValknutデザインにして欲しい。。。)、フェースプレートガチャを外した場合の精神的なダメージは計り知れないほど大きそうです。

こまごまと仕様の段階で文句をつけてしまいましたが、以下音質レビューになります。

■試聴環境

DAP : Cayin N6ii-Ti (R01モジュール)

・接続 : STORMBREAKER (純正付属ケーブル) 2pin - 4.4mm5極バランス (変換アダプタ使用)

・イヤーピース : final type E

■サマリー

・[モニター] - - - 〇 - [リスニング]

・帯域バランス : 中域 >= 低域 >= 高域

・音場 : [広] - 〇 - - - [狭]

・定位 : [正確] - 〇 - - - [曖昧]

・解像度 : [良] 〇 - - - - [悪]

・音漏れ・遮音性 : [良] - - 〇 - - [悪]

・装着感 : [良] 〇 - - - - [悪]

■全体的な音質傾向

一言で言うと、基本性能が高くバランスよくまとめられた優等生的な面を持ちながら、音楽を楽しく、気持ちよく聴かせることを重視してチューニングされた、Empire Earsの中でも屈指の名機です。

各音のエッジ、粒立ち感については十分感じられるものの、決して硬質な音にはなっておらず、むしろ多少の柔らかさ、しなやかさを感じます。

音の太さについては多少太目ですが、後述する抜けが良く外側に広がっていくような音場感の影響からか、過剰な濃密さは感じず気持ちよく聴ける範囲に収まっています。

音の響き、余韻の表現は豊かで、ボーカルや各楽器が生々しく鮮やかな鳴り方をします。

全体的にはリスニング傾向のある出音で、音源をあまり選ばず楽しく、気持ちよく聴けるチューニングがなされている印象で、クールなモニター的な鳴り以外受け付けないという人以外で、この音作りが苦手という方は少ないのではないかと思います。

■帯域バランス

中域 >= 低域 >= 高域

帯域バランス的にはどの帯域も過不足なくほぼ均等に出ている印象ですが、一番前面に押し出され目立って聞こえるのは中域で、低域、高域と続きます。

中域はボーカル、楽器ともに多少太目の質で生々しく鮮やかな出音です。

低域もローエンドまで十分な量が出ており、中域が太目なこともあって微妙にその帯域と重なることもある印象ですが、ボワつくことは無く非常に良質に感じます。

高域についてはかなりシルキーかつ繊細な鳴り方で、量としては必要十分で質も非常に良いと感じますが、あまり目立ちません。

高域の突き抜けるような鳴り方が好みの方には物足りない可能性があります。

■音場・定位・解像度

音場はイヤホンとしてはかなり広めに感じます。

ODINの音場表現で特徴的だと思ったのが、一般的に音場が広いイヤホン、ヘッドホンというのは、音が鳴っている位置そのものが遠い(遠くに音が定位する)傾向が多い気がするのですが、ODINに関しては音が鳴る位置自体はそこまで遠く感じる訳では無く、音が鳴っている位置よりも外側の空間を感じられるような、広がりのある不思議な音場を感じます。

定位感は十分良いですが、各音の響き、余韻が豊かで、前述した外側に拡散するような不思議な音場表現の影響もあり、多少定位が曖昧になることがあります。逆にそれが空間の中で自然に音が鳴っているように聞こえる要因でもあると思います。

解像度については総合的にみると非常に優れています。各音の分離感はそこまで強調されている訳ではありませんが、非常に細かいディテールまで描写されています。これは各帯域に複数のドライバを割り当てている恩恵だと思います。

■音漏れ・遮音性

ダイナミックドライバを搭載するイヤホンの宿命として筐体にベントがあり、音量を上げていくとそこからしっかり音漏れします。

一方で、装着時の耳への密着度は高く、外音遮音性は平均よりも高いと思います。

総合すると、密閉型のイヤホンとしては平均程度の音漏れ耐性と遮音性だと思います。

騒音化での移動(電車など)を伴うポータブル用途では、音漏れに注意する必要はありますが、十分利用可能なレベルです。

■装着感

搭載しているドライバの種類と数からすると筐体はだいぶコンパクトですが、平均的なサイズよりはやはり大きく、耳が小さめの方にはキツめのフィッティングになる可能性があります。

重量は樹脂製筐体にしては重め(それでも金属筐体に比べれば軽い)で中にみっちりとドライバが詰まっていることを体感させられます。耳に当たる面はカスタムIEMに近い形状になっており、装着時は耳にしっかりはまり込み、長時間の装着でも痛みや違和感などは感じにくいです。

ステム部は5ボアのノズルを備えているとは思えないほど細く精密に作られていますが、イヤーピースが引っかかる凹凸がほとんどなく、イヤーピースが緩んだり、ステム部に皮脂が付着していたりすると、取り外しの際にイヤーピースが耳の中に残ることが頻発します。

イヤーピースが外れやすい点を除けば、総じて非常に良い装着感だと感じます。

■その他、備考

EMPIRE EARSの製品は過去にValkyrie (Universal fit)とLegend X (Universal fit)を所有していたことがあり、それらがかなり個性的なチューニングで音源によってはあまり好ましくない鳴り方をする場合があったのに対し、ODINは優等生的なリスニングイヤホンとして高いレベルでまとめられており、聴く音源を選ばない万能機となっているかと思います。

音質だけ見れば定価40万円弱という価格でも致し方なしと思わされる部分もありますが、一方でEMPIRE EARSのビルドクオリティには多少の不安が残ります。

多ドライバで複雑なネットワーク構成になっていることが災いし、ドライバや内部回路の不良で特定周波数帯域で左右バランスが崩れたり、ノイズが乗ったりなどの出音に関する初期不良が比較的多いと聞きます。

また、出音には影響は無いものの、フェイスプレート部の接着が甘く通常使用をしていただけで剥離が起こったり、接着跡の白い線が存在していたり、筐体の一部に大き目の傷や凹みがあるといった外観上の不良も報告されていたりします。

上記の動作、状態についての不良は、どこまでが仕様でどこからが不良かの判断が販売店やメーカー次第となってしまうため、自分としては不良品だと思っているものが交換してもらえない可能性があります。

また、ODINの特徴的なBifrostフェースプレートはハンドメイドで作成され、ひとつとして同じものが無く、展示機のデザインに惚れた新品購入したものの、実際に手元に来たものについては配色バランスや模様が気に入らないなどの可能性が大いにあります。

総じて、新品で購入するよりも、中古で自分の納得できる状態・動作のものを購入する方が、単純に価格が安いというだけでなく、満足度が高くなるのではないかと思います。

かく言う私も中古で購入しましたが、フェースプレートの配色バランスや模様でまず絞り、目立つ傷や汚れが無く、出音についても周波数スイープや普段聞く音源で確認して、全く問題が起こらないものを選び抜いたので、非常に満足しています。

もしODINの購入を検討している方がいらっしゃるのであれば、納得の行く個体に出会えることを祈っています。

FAudio Project Y

[レビュー] FAudio Project Y

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■製品仕様・特徴など

「Project Y」はFAudio創立5周年を記念したフラグシップモデルで、日本国内だと120台の限定生産品になります。ドライバ構成としては、Low ×1 (Dynamic)、Full Range (BA) x2、Mid/High (BA) x2、High (EST) x2 という 7ドライバ 4ウェイ 構成で、ここ数年でにわかに流行りだしたEST(静電ドライバ)を使用したトライブリッド構成となっており、再生周波数帯域も 20 Hz - 80,000 Hz とかなりのワイドレンジとなっています。

Project Yは複数のFAudio製品を開発する中で培われてきた技術の集大成のようになっており、複数のBAドライバを用いたドライバ構成を実現する際に、フルレンジのBAドライバを使用するT.C.T(True Crossover Technology)であったり、主にDynamicドライバ向けに筐体内の空気圧やエアーフローを制御するためのT.B.A.C(Triple Built-in Acoustic Chamber)というアコースティックチャンバー技術が採用されています。

また外装や付属品も豪華です。筐体は超軽量アルミニウムの削り出しで形成され、フェイスプレート部にはフォージドカーボンという素材が採用されています。Project Y用に高品質の素材を使用して専用設計された銀メッキ銅ケーブルも付属しますが、見た目が美しいだけでなく取り回しにも優れ、音質についても専用設計ということで基本的には純正ケーブルのまま使用することを前提にかなり緻密なチューニングがされている印象です。さらに、イヤーピースについてはもともと単品でも販売されていたFA Vocal、FA Instrumentの2種のイヤーピースのバージョンアップ版である、FA Vocal+、FA Instrument+が付属します。

定価は30万円弱とかなり高額ですが、開発にかかった年数と上記の豪華な仕様を考えると致し方無いと思わされる部分もあります。しかし重要なのは実際の出音です。期待値が高まる中それに応える製品となっているのでしょうか。

■試聴環境

DAP : Cayin N6ii-Ti (R01モジュール)

・接続 : 純正付属銀メッキ銅ケーブル 2pin - 4.4mm5極バランス(プラグ交換済み)

・イヤーピース : FA Instrument+(純正付属イヤーピース)

■サマリー

・[モニター] - 〇 - - - [リスニング]

・帯域バランス : 高域 = 低域 > 中域

・音場 : [広] - 〇 - - - [狭]

・定位 : [正確] 〇 - - - - [曖昧]

・解像度 : [良] 〇 - - - - [悪]

・音漏れ・遮音性 : [良] - - 〇 - - [悪]

・装着感 : [良] - 〇 - - - [悪]

■全体的な音質傾向

一言で言うと、正確な定位と高解像度が特徴的なモニター寄りの万能機。

各音のエッジ、粒立ち感については強めで、一音一音が明瞭に描写されます。

音の太さについては、全体的に多少線が細めな印象を受けますが、繊細になりすぎてはいません。

音の響き、余韻の表現は必要十分で、音源の空気感をそのまま再生している印象です。

あまり脚色をせず、正確な定位と高い解像度を武器に原音に忠実に鳴らしきるモニター傾向寄りの出音で、味付けされていない音源そのままの味を楽しめる一方で、どうしても分析的な聴き方をしてしまいがちな音質傾向にあり、音楽を音楽として楽しむには他のリスニング傾向のイヤホンの方が向いていると感じることもあります。

■帯域バランス

高域 = 低域 > 中域

帯域バランス的にはほぼフラットに感じますが、高域と低域が若干目立つ弱ドンシャリ傾向にあると思います。

全体域に渡って、多少線が細めで、余計な味付けはしないドライな鳴り方をする傾向にあります。

中域は最も控えめな帯域ですが、それでもボーカル、楽器ともに明瞭に聞こえてきます。ただし、艶や生々しさといった点については控えめです。

高域は高いところまで良く伸び、抜けも良いです。それでいて、金属的な硬質さは控えめでシルキーな質感のため、刺さりなどの不快感を感じることの無い丁寧な鳴り方です。

低域は中域にかぶさることはほぼ無く、良く分離された位置で鳴ります。ローエンドまでしっかりと出ていて、量的にも十分で、比較的輪郭がはっきりした弾力を感じる鳴り方です。

■音場・定位・解像度

音場は良く伸びる高域と良く沈む低域に押し広げられている感じで、平均よりも広めに感じます。センターに位置するボーカルと上下左右から出る楽器音の間にある程度距離を感じるため、それらの音が混ざり合うことはほとんどありません。

定位感は非常に良いです。余韻、響きを必要以上に強調せず、多少線が細めな傾向とあいまって、比較的広めの音場の中で滲みなく浮き上がるような鳴り方です。

解像度についても非常に優れており、各音は広めの音場の中で定位感良く分離され、ディテールについても丁寧に描写されます。

この定位感、解像度は、全ての音が明瞭に聞こえすぎて不自然と思う人もいる可能性があります。

また、各音は立体的に奥行も伴って配置されますが、空間の中で自然に鳴っている感じや音に包まれる感覚は薄く、臨場感は感じづらいかもしれません。

■音漏れ・遮音性

イヤホン本体にベントがあり、完全に密閉されているものと比較すると多少音漏れは大き目です。一方で、個人差はあると思いますが、適切な大きさのイヤーピースを使った際の耳への密着度はかなり良く、遮音性は優れているため、騒音化においても音量の上げ幅が少なくて済む傾向にあります。

両者の差し引きで、密閉型のイヤホンとしては平均程度の音漏れ耐性と遮音性を持っていると感じます。

騒音化での移動(電車など)を伴うポータブル用途の場合、音漏れには多少注意が必要ですが、自分が音楽を聴く分には十分快適に利用可能なレベルです。

■装着感

筐体は厚み方向が大き目で、装着時に耳から多少飛び出します。

重量は金属製にも関わらず軽量で、耳に当たる面はカスタムIEMのような形状になっており耳へしっかり密着します。装着感自体は全体的にかなり良好で、イヤーピース、耳掛けケーブルだけでなく、筐体そのものが耳にしっかりはまり込み重さを支えるため、長時間の装着でも痛みや違和感などは感じにくいです。

ステム部が太めですが、しっかりと段がついているため、大抵のシリコン系のイヤーピースであれば使用可能です。ただし、純正付属イヤーピースであるFA Instrument+に関しては、ステム部分が細めで固くあまり伸びないため、最初のうちは取り付け、取り外しにかなり苦労しました。使用しているうちに段々伸びて柔らかくなってはいきます。

■その他、備考

自分が購入した最初のFAudio製品ですが、音作りに関しては非常にクオリティの高さを感じ、この製品でFAudioのファンとなり、FAudioのダイナミックドライバの機種を集めるきっかけとなりました。

一方で、この製品は他のFAudio製品と比較しても圧倒的に不良が多いことで悪名高く、自分も2回ほど初期不良交換を繰り返しました。

1回は本体側の不良で、ハンドメイドではなくCNC切削により作製されているにも関わらず、左右で筐体の形状が異なるというものでした。

残りの1回はケーブル側の不良で、片側の2ピンコネクタ部分が2か所で曲がって取り付けられている珍しい不良でした。また、交換したケーブルについても、2ピンコネクタは正常だったものの、プラグ側の金属部品に大き目の傷が有り、プラグ自体にも曲がりがありました。この不良についても問い合わせましたが、交換用に用意していたケーブルについても大きめの傷やプラグの曲がりがある似たり寄ったりな状態とのことで、結局そのまま使用することになりました。プラグに曲がりがあるせいか、使用時に音が途切れることもあったため、4.4mm 5極バランスプラグに変更しています。

あとは、他社製ケーブルだと基本問題は無いのですが、純正ケーブルだと2ピン接続が緩いという地味に嫌な問題も発生しています。※本体側のコネクタも多少緩んでいるのかもしれませんが、それ以上にケーブル側の2ピンが細い気がします。

上記のように、音は良いものの製造起因の不良が非常に多く(自分が挙げた以外にも多様な不良が出ているようです)、納得の行く品質の個体を手に入れるためには手間がかかるため、これから購入を検討されている方については、新品を購入するよりも、中古で納得のいく状態のものを購入する方が良いかもしれません。

なお、2021年のMixWaveオンラインストアブラックフライデーセールにおいて、20万弱と約30%もの値引きがされていて、その少し前に定価で購入した私は非常に悔しい思いをしました。。。

なんにせよ、限定品で数もそこまで多くないため、試聴して良いと思った方は中古で良いので確保しておくことをおススメします。

もしかしたら、在庫一括処分セールとかあるかもしれませんが、その時は気を強く持ちましょう。。。

SONY IER-Z1R

[レビュー] SONY IER-Z1R

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■製品仕様・特徴など

3ドライバー 3ウェイ とこの価格帯のマルチドライバ機としてはドライバ数は少なめですが、ドライバの組み合わせが特徴的で、低域~中高域が12mmダイナミックドライバ、高域がバランスドアーマチュア、そして超高域が5mmダイナミックドライバと他のイヤホンでは見たことの無い組み合わせになっています。12mmダイナミックドライバに割り当てられた音域が広く、ダイナミックドライバ寄りの音がするハイブリッド機との予想が立ちますが、実際の音はどうなのでしょうか。

再生周波数帯域も 3 Hz ~ 100,000 Hz と非常に広く期待が高まります。

■試聴環境

DAP : Cayin N6ii-Ti (R01モジュール)

・接続 : WAGNUS. Zillion Sheep NU-3 MMCX - 4.4mm5極バランス

・イヤーピース : ハイブリッドイヤーピース(純正付属品)

■サマリー

・[モニター] - - - 〇 - [リスニング]

・帯域バランス : 高域 = 低域 >= 中域

・音場 : [広] - 〇 - - - [狭]

・定位 : [正確] - 〇 - - - [曖昧]

・解像度 : [良] - 〇 - - - [悪]

・音漏れ・遮音性 : [良] - - 〇 - - [悪]

・装着感 : [良] - - 〇 - - [悪]

■全体的な音質傾向

一言で言うと、ハイエンドイヤホンに求められる基本性能が高く、比較的バランス良くまとまった万能機です。

各音のエッジ、粒立ち感、音の太さなどについては、12mmダイナミックドライバに割り当てられた低域~中高域に関しては中庸で自然にまとめられている印象ですが、バランスドアーマチュアと5mmダイナミックドライバが割り当てられた高域~超高域については、非常に伸びの良さを感じる一方で、線が細く、金属質で硬質な鳴り方をしている印象です。

各ドライバが担当する帯域間のつながりの悪さや違和感を感じるほどでは無いものの、楽曲によっては高域が悪目立ちしたり、刺さるとはいかないまでもシャリシャリと耳障りに聞こえることもあります。

音の響き、余韻の表現はイヤホンとしてはかなり優れているという印象で、特に良い録音・マスタリングの音源を聞いた場合、音場の広さと相まって空間性や奥行を感じる立体的な鳴り方をします。

全体的には弱ドンシャリ傾向かつ多少演出がかった派手目の音作りがなされている印象ですが、従来のSONYドンシャリイヤホン群と比較した場合には優等生的な音作りです。

原音忠実性が低いとまではいかないものの、どちらかというと音源の持つダイナミクスを強調し鮮やかに鳴らすことを重視しているリスニング傾向の出音に感じます。

■帯域バランス

高域 = 低域 >= 中域

帯域バランス的には一聴した感じ全帯域ほぼ均等に出ている印象を受けますが、わずかに中域が控えめと感じることがあります。

中域はボーカル、楽器ともに原音忠実でどちらかというとドライな鳴り方をするため、比較的特徴的な鳴り方をする低域と高域に注意を持っていかれがちです。

低域は量的には十分でサブベース帯域までしっかりと出ています。中域には重なることなく音場の下の方で柔らかく自然に広がり空間を満たす感じの鳴り方で、アタック感は多少控えめです。

高域は好き嫌いが特に分かれそうな鳴り方で、量的にもしっかりと出ており非常に明瞭さや伸びの良さを感じる一方で、線が細く、金属質で硬質な刺さるギリギリの鳴り方をするため、楽曲によっては悪目立ちし耳障りに聞こえることがあります。

■音場・定位・解像度

音場はイヤホンとしては広めで、これは柔らかく広がる低域と伸びの良い高域、および、各音の余韻や響きなどの残響音/付帯音をしっかりと表現することによって実現されているのではないかと思います。

近くに配置されがちなボーカルについても適切な距離感を感じます。

定位感は十分良いですが、残響音/付帯音の影響か若干音像が曖昧になることがあります。

解像度についても十分良いですが、こちらも定位感と同じで残響音/付帯音の影響か音源の音数が多い場合などに多少のごちゃつきが感じられることがあります。

■音漏れ・遮音性

ダイナミックドライバを搭載しているにも関わらず、イヤホン本体にベントや継ぎ目が無いことは音漏れ耐性と遮音性に貢献していると思います。一方で、装着時の耳への密着度は高くなく、差し引きとして密閉型のイヤホンとしては平均程度の音漏れ耐性と遮音性になっていると思います。

騒音化での移動(電車など)を伴うポータブル用途の場合、音量を上げないと多少外音が気になる場合があり、音量を上げた場合にはある程度の音漏れが発生する可能性があります。

■装着感

筐体が比較的大き目で独特の形をしており、金属製で重量もかなりあるため、しっかりとフィットするイヤーピースを選ぶことが重要となります。

イヤホン本体の耳側の面の接触面積は少なめで、イヤーピースやノズル付近の部分とケーブルの耳掛け部分でイヤホンを支える形になりがちです。

幸いにも、純正イヤーピースが2種類付属し、サイズも細かく分けられているため、ほとんどの人は純正イヤーピースの中に快適なフィット感を得られるものが見つけられると考えられます。

■その他、備考

基本的にはどんな音源でも一定以上のレベルで鳴らすことのできる基本性能の高い万能機です。

音源そのものの録音やマスタリング状態があまり良くないものについても、ある程度良い感じに鳴らしてくれる度量の深さを感じます。

ただし、高域の質そのものが好き嫌いが分かれがちだと思われる点や、良く聴く音源自体の高域の量が多めの場合はかなり刺激的な鳴り方になる可能性があるため、購入前にはその点を確認すべきだと思います。

また、筐体がフェイスプレート部以外は鏡面加工がされており、かなり丁寧に扱っているつもりでもいつの間にか細かい傷だらけになります。

少しの傷もつけたくない方は、使用後は柔らかいポーチなどに左右の筐体がぶつからないようにしまって保管することを徹底した方が良いと思います。

上記音質傾向のレビューはWAGNUS. Zillion Sheep NU-3で接続した場合についてですが、純正ケーブルの質も十分高く、満足できる音質です。

HUM Pristine-Reference (Universal Fit)

[レビュー] HUM Pristine-Reference (Universal Fit)

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■製品仕様・特徴など

Doloresと同様に、メーカーから詳細な製品仕様については公開されていませんが、内部構造や音導管を見る限りはBAのみの 2ドライバー 2ウェイ の設計になっていると思われます。

クロスオーバー回路に通常のイヤホンの回路では見たことが無い大き目の電解コンデンサらしきものが使用されており、内部配線自体も太目です。

HUMのイヤホンとしては最も古いモデルで、2ドライバー 2ウェイ とDolores以上にレス・イズ・モアの思想が色濃く出ているように思います。

■試聴環境

DAP : Cayin N6ii-Ti (R01モジュール)

・接続 : HUM CX1 (絹巻 初期Ver.) 2pin - 4.4mm5極バランス

・イヤーピース : final type E

■サマリー

・[モニター] - - - 〇 - [リスニング]

・帯域バランス : 中域 > 低域 > 高域

・音場 : [広] - - 〇 - - [狭]

・定位 : [正確] - - 〇 - - [曖昧]

・解像度 : [良] - - 〇 - - [悪]

・音漏れ・遮音性 : [良] - 〇 - - - [悪]

・装着感 : [良] 〇 - - - - [悪]

■全体的な音質傾向

一言で言うと、音が太く厚みがあり、エネルギッシュで迫力のある印象の出音です。

各音のエッジ、粒立ち感については多少控えめで柔らかく調整されています。

音の太さについては、中低域~中域にかけての音がかなり太く厚みがあり、ボーカルやギターが非常に生々しく鮮やかに鳴ります。

この出音が他のイヤホンと比較した際のPristine-Referenceの最も特徴的な点になります。

音場の広がり、定位、解像度はいずれも悪くはないものの、精緻な定位・解像感で丁寧な鳴りで聞かせるというよりも、まとまりがあって音の厚さ・勢い重視な鳴り方に感じられるため、音楽を分析的に聞きたい人やスッキリとした音が好きな人には合わない可能性があります。

上記のような傾向から全体としてはリスニング寄りの出音で、特に躍動感のある音源を楽しみたい時にはピッタリです。

純正ケーブルとの相性が良く、というよりも、それ以外のケーブルに変更すると最大の特徴である中低域~中域の厚みがあり鮮やかな出音が損なわれる傾向が有る印象です。

■帯域バランス

中域 > 低域 > 高域

帯域バランス的には中低域~中域が他帯域よりかなり目立ち、この帯域のボーカル、楽器は非常に生々しく鮮やかに鳴ります。

一方で高域については多少太目の鳴らし方であるものの量が控えめなため、あまり主張してこない印象です。好みによっては高域が気持ちよく抜けていく感覚が足りず、それを篭っていると感じる人もいる可能性があります。

低域は中域にかぶさることは有りませんが十分な量が出ており、ある程度空間への広がりも感じられる自然な鳴り方です。

■音場・定位・解像度

音場は広くも無く狭くも無くイヤホンとしては平均的な広さです。

ただし、各音が太く厚みがある傾向のため、ボーカルや各楽器の音像が大きく感じ、空間にみっちり詰まっている印象を受け、人によっては暑苦しい鳴り方と感じる可能性も有ります。

個々の音の詳細な描写については注意して聞くと十分にされており、分離感も悪くないが、音の太さ、厚みの方が印象的過ぎて、全体的に解像度が高いとは感じにくいです。

■音漏れ・遮音性

イヤホン本体にベントや継ぎ目が無く、耳にもしっかり収まるため、密閉型のイヤホンとしては平均よりも高い音漏れ耐性と遮音性を持っていると感じます。

騒音化での移動(電車など)を伴うポータブル用途でも快適に利用可能なレベルです。

■装着感

主に筐体の厚みについて個体差があるようですが、私が所有しているものに関してはかなりコンパクトで、耳にすっぽりと収まり出っ張ることもありません。

耳が小さめの方でもあまり苦労することなくフィットするのではないかと思います。

重量は樹脂製のため軽く、耳に当たる面も滑らかな曲線となっているため、長時間の装着でも痛みや違和感などは感じにくいです。

ステム部が太目かつ滑らかなため、使用できるイヤーピースがある程度限定される可能性がありますが、基本的にはほとんどの人が付属の純正イヤーピースで十分なフィット感を得ることが可能だと思われます。

■その他、備考

試聴時に、他のイヤホンとは明確に異なる中低域~中域の鳴り方に衝撃を受けました。

また、少ないドライバ数でも多ドライバ機以上に自分にとって良いと感じる音を鳴らす製品が存在するということに気づかされ、それ以降はドライバ数や構成は気にせず、出音のみで製品を判断するきっかけを与えてくれた製品です。

HUM Dolores (Universal Fit)

[レビュー] HUM Dolores (Universal Fit)

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■製品仕様・特徴など

メーカーから詳細な製品仕様については公開されていませんが、内部構造や音導管を見る限りはBAのみの 3ドライバー 2ウェイ の設計になっていると思われます。

クロスオーバー回路にイヤホンとしては巨大なコイルが使用されており、内部配線自体も太目です。

ドライバ数を増加させ高音質化を目指す昨今の流れとHUMの設計思想はほとんど真逆と言っても過言ではないです。HUMのイヤホンはレス・イズ・モアの思想のもと、可聴域の周波数帯域をカバーするのに必要最低限の数のドライバを高品質なクロスオーバー回路で接続し、位相ズレや特定帯域の歪みなどが無い明瞭なサウンドイメージを実現することを目指しているようです。

BAのみの 3ドライバー 2ウェイ というと、だいたい高くても5万円程度のエントリーからミドルクラスの製品がイメージされますが、Doloresは定価20万円程度と他社製のハイエンドクラスの価格帯の製品となっています。

果たしてその価格に見合う音質となっているのか、誰もが気になる所だと思います。

■試聴環境

DAP : Cayin N6ii-Ti (R01モジュール)

・接続 : HUM CX1 (絹巻 初期Ver.) MMCX - 4.4mm5極バランス

・イヤーピース : final type E

■サマリー

・[モニター] - - 〇 - - [リスニング]

・帯域バランス : 中域 >= 高域 = 低域

・音場 : [広] - - 〇 - - [狭]

・定位 : [正確] 〇 - - - - [曖昧]

・解像度 : [良] - 〇 - - - [悪]

・音漏れ・遮音性 : [良] - 〇 - - - [悪]

・装着感 : [良] - 〇 - - - [悪]

■全体的な音質傾向

一言で言うと、特別な脚色や破綻の無い非常に自然な出音です。

各音のエッジ、粒立ち感についても、特別強調されることも潰れてしまうことも無く、非常に自然で心地良い感覚を覚えます。

音の太さについても、太過ぎず細すぎず、原音に忠実に自然に鳴らしている印象です。

音の響き、余韻の表現は多少控えめで、どちらかというとクッキリ、ハッキリと鳴らすタイプではあります。

全体的に非常に自然な出音で派手さとは無縁であるため、ドンシャリ傾向、音の粒立ちを重視した解像感重視の出音、音場の広さを重視した出音、などの脚色のある音に慣れている場合はつまらない出音と感じる可能性があります。

モニターとリスニングのちょうど中間あたりに位置し、良く言えばどんな場面でも使いやすいが、悪く言えば器用貧乏の印象を受けます。

音源の良し悪し、DAP、ケーブルなど上流の影響が出音に比較的良く反映される傾向があります。

■帯域バランス

中域 >= 高域 = 低域

帯域バランス的には中域が他帯域よりわずかに目立つ弱カマボコの傾向があるが、高域、低域も必要十分量が出ており、特に量的な不足は感じません。

中域はボーカル、楽器ともに伸びやかに鳴らす印象です。

高域については全体的に余韻、響きが控えめな傾向と相まって、どこまでも伸びあがる感じでは無いが、その分耳障りは良く繊細で丁寧な鳴り方をします。

低域は中域にかぶさること無く、広がり感は抑えめで若干タイトで粒立ちの良い鳴り方です。

特に、BA型の宿命かサブベース帯域は控えめなため、重低音が重要となる音楽ジャンルにはあまり向いていないと感じます。

■音場・定位・解像度

音場は広くも無く狭くも無くイヤホンとしては平均的な広さです。

ボーカルの位置が多少近く感じるが、その他の楽器の音についてはある程度距離を取って鳴らされます。

定位感は非常に良いです。各音が響き、余韻控えめでクッキリ、ハッキリ鳴らされること、音場が広すぎないこと、音の太さが太すぎないこと、などの特徴が合わさって、どこから音が鳴っているかというのが非常に明瞭に表現されます。

このイヤホンにおいて、非常に自然な出音であるという以外に特筆すべき特徴を挙げるとするならば、この定位感の良さが挙げられると思います。

解像度については特別優れている訳ではありませんが、定位が良く各音が不自然にならない範囲で程よく分離され、かつ比較的細かい音まで描写されて鳴るため、各楽器の音を追うことなども比較的容易です。

■音漏れ・遮音性

イヤホン本体にベントや継ぎ目が無く、耳にもしっかり収まるため、密閉型のイヤホンとしては平均よりも高い音漏れ耐性と遮音性を持っていると感じます。

騒音化での移動(電車など)を伴うポータブル用途でも快適に利用可能なレベルです。

■装着感

筐体内に大きめのコイルが収まっていることもあり、ドライバ数からすると大きめの筐体であり、耳が小さい人には多少きつめの装着感になる可能性は有ると思われます。

重量は樹脂製のため軽く、耳に当たる面も滑らかな曲線となっているため、長時間の装着でも痛みや違和感などは感じにくいです。

ステム部が太目かつ滑らかなため、使用できるイヤーピースがある程度限定される可能性があるが、基本的にはほとんどの人が付属の純正イヤーピースで十分なフィット感を得ることが可能だと思われます。

■その他、備考

自分が今まで所有したり試聴したりしたイヤホンの中で、最も自然な出音と感じるイヤホンで、他のイヤホンを試聴する際のリファレンスとなっているイヤホンです。

純正ケーブルはHUM Tara 2pin - 3.5mmアンバランスで、アンバランス接続のため全体的な音のまとまり感はより感じられるようになります。また、同じ純銅製のケーブルにも関わらず主に線材の量の影響か、音が細くエッジが多少強調され、低域の量も抑えめになりモニター寄りの傾向の出音に近づきます。

個人的には多少リスニング傾向の出音の方が好みのため、基本的にはHUM CX1にリケーブルして使用しています。

最後に、多ドライバ全盛の中で 3ドライバ 2ウェイ で20万円程度の価格に見合う価値があるかという点についてですが、いわゆるハイエンドならではの特徴的な味付けというものは薄く、そこを期待して購入すると全くもってピンとこないと思います。

高音質であるかそうでないかという点については、何をもって高音質とするか定義が難しく、人それぞれにも好みがあるので難しい所ですが、自然な出音が好みであったり、複数イヤホンを持っていてリファレンスとなるような音を探している方には非常におススメできる製品です。

ポータブルオーディオ機器のレビューについて&所有機器一覧

[はじめに] ポータブルオーディオ機器のレビューについて&所有機器一覧

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このブログではイヤホン、ヘッドホン、DAPなどのポータブルオーディオ機器のレビューをぱらぱらと書いておりますが、あくまで個人の感覚や嗜好に基づいたものであることをご了承ください。

また、試聴時の機材の組み合わせによっても音質傾向は大きく変化する可能性があります。そのため、実際に私が試聴した際の機材に関しては、できる限り記事内に記載するようにします。

以下は私が試聴時に主に使用している機材の組み合わせや音質傾向の好みになります。

■使用DAP(イヤホン、ヘッドホン試聴時)

・Cayin N6ii-Ti (R01モジュール)

・Cayin N6ii (A02モジュール) - 4.4mmバランスLINE接続 - iFi Audio xDSD Gryphon

SONY NW-WM1Z

・Lotoo PAW Gold TOUCH Titanium

※各レビュー記事に、実際に使用したものを記載します。

■使用イヤホン(DAP / HPA 試聴時)

・HUM Doroles (Universal Fit)

■音源

・ストリーミングサービス(Apple Music, Amazon Music HD)の最高音質

・CDからリッピングしたロスレス音源

・ジャンルは主にロック / ポップス(邦楽比率高め)と一部のゲームミュージック

■音質傾向の好み

□Like

・ピラミッドバランス

・弱ドンシャリ~フラット~弱カマボコの範囲のバランス

・多少リスニング傾向の出音

□Dislike

・刺激的すぎる高域、中高域

・中域にかぶる量が多すぎる中低域、低域

・極端にモニター傾向な出音

■今後の予定

有機器についてひと通りレビューをしていく予定です。

aruponndx.hatenablog.com

また、所有機ほど詳細なレビューは難しいですが、過去に所有していた機器や、店頭などで試聴した製品についても簡単に感想を書いていけたらと思っています。

 

★所有機器一覧(2022/02/12 時点)

カテゴリ メーカー モデル ブログ内レビュー記事 補足・備考
イヤホン Acoustune HS1655 CU White    
イヤホン AROMA Witch Girl Pro   本体のみ
イヤホン DITA DREAM XLS    
イヤホン EMPIRE EARS ODIN (Universal Fit) https://bit.ly/3qBpZS6  
イヤホン EMPIRE EARS Wraith https://bit.ly/3rGDoJ4 海外版(2.5mmプラグ)
イヤホン FAudio Dark Sky https://bit.ly/3nzZCKm 簡易比較レビュー
イヤホン FAudio Major https://bit.ly/3nzZCKm 簡易比較レビュー
イヤホン FAudio Minor https://bit.ly/3nzZCKm 簡易比較レビュー
イヤホン FAudio Passion https://bit.ly/3nzZCKm 簡易比較レビュー
イヤホン FAudio Project Y https://bit.ly/3nx5rZ1 純正ケーブル 4,4mm 5極 プラグに変更済み
イヤホン final 糸竹管弦 https://bit.ly/328Zry6  
イヤホン final B1   2022 福袋 Bさんのおふくろさん
イヤホン final B2   2022 福袋 Bさんのおふくろさん
イヤホン final B3   2022 福袋 Bさんのおふくろさん
イヤホン HUM Dolores (Universal Fit) https://bit.ly/3roQitV  
イヤホン HUM Pristine-Reference (Universal Fit) https://bit.ly/3I6eojE  
イヤホン Jomo Audio Genesis J   純正ケーブル 2pinコネクタ交換済み
イヤホン NiceHCK Topguy    
イヤホン Noble Audio Kaiser 10 Universal Black Sparkle    
イヤホン Noble Audio KHAN    
イヤホン qdc Anole VX    
イヤホン SONY IER-Z1R https://bit.ly/3fwDlbQ  
イヤホン SONY XBA-N3BP    
イヤホン TRN BA 15    
イヤホン ULTRASONE IQ    
イヤホン VISION EARS Elysium (Universal Fit)    
イヤホン VISION EARS Erlkönig    
イヤホン VISION EARS EVE 20 https://bit.ly/3tyniSV  
ヘッドホン SENNHEISER HD25 Aluminium   HD25 2pin - mmcx 変換アダプタ使用
ヘッドホン ULTRASONE Signature Pro    
ヘッドホン ULTRASONE Edition9   4,4mm 5極 プラグに変更済み
ヘッドホン ULTRASONE Tribute7    
DAP Cayin N6ii   A01, E01, E02, T01, A02 モジュール
DAP Cayin N6ii-Ti   R01 モジュール
DAP Lotoo PAW Gold TOUCH Titanium    
DAP SONY NW-WM1Z   ジャック、内部基板、バッテリー 修理交換
DAC / AMP iFi Audio xDSD Gryphon    

 

★過去所有機器一覧(2022/02/12 時点)

カテゴリ メーカー モデル ブログ内レビュー記事 補足・備考
イヤホン Acoustune HS1650 CU Black&Gold   本体のみ
イヤホン Astell&Kern Angie (Universal Fit)   2.5mm -> 4.4mm化
イヤホン Astell&Kern Layla (Universal Fit) https://bit.ly/3nRyiY3 簡易レビュー
イヤホン Astell&Kern SOLARIS X  https://bit.ly/3GwE2Oa  
イヤホン Astell&Kern T8iE MkII    
イヤホン Atomic Froyd SuperDarts https://bit.ly/3nRyiY3 簡易レビュー
イヤホン EMPIRE EARS Legend EVO https://bit.ly/3nRyiY3 簡易レビュー
イヤホン EMPIRE EARS Legend X (Universal Fit) https://bit.ly/3nRyiY3 簡易レビュー
イヤホン EMPIRE EARS Valkyrie (Universal Fit) https://bit.ly/3nRyiY3 簡易レビュー
イヤホン Etymotic Reserch Hf5    
イヤホン Heir Audio TZAR 350    
イヤホン Shure SE846 https://bit.ly/3Kipl3p  
イヤホン SONY XBA-Z5    
イヤホン ULTRASONE Saphire    
イヤホン VISION EARS Elysium (Custom) https://bit.ly/3qzmN9v イヤーピース装着により使用
ヘッドホン AKG K812    
ヘッドホン bayerdynamic DT1350    
ヘッドホン Philips Fidelio L2    
ヘッドホン SONY MDR-1R    
ヘッドホン SONY MDR-Z1000    
ヘッドホン SONY MDR-Z1R    
ヘッドホン ULTRASONE Signature DJ    
DAP SONY NW-F887    
DAP SONY NW-ZX1    
DAC / AMP Lotoo PAW S1